仕事の流儀 出船につける
2023.12.16
「出船につける」とは、船首を沖に向けて揃えることです。
船が港に帰ってきた際に、陸側に船首を向けたままだと、出港の際は一旦バックして向きを変える必要があります。仮に軍艦や緊急船舶だとしたら、それが非常時には大変なロスになります。「出船につける」とは、いつ何時においても迅速に行動が出来るよう、常に準備をしておこうという心構えです。
ネッツトヨタ栃木では「出船につける」が社員の大切にすべき考え方の一つになっています。例えば靴を脱いだときに、つま先を外に向けて揃えることや、駐車場にクルマを止める際は、その場所に特別な指定がない限りバックで駐車するなど、礼儀作法やマナーの観点で当たり前のことです。
そして何よりも、日頃お客様の応対やおクルマの整備をする姿勢として、「出たとこ勝負」ではお客様の期待を上回る仕事はできず、価値・感動を提供できません。ネッツトヨタ栃木の「出船につける」とは用意周到、準備完了である状態を指します。つまり、準備に手ぬかりがなく万全であることが仕事の流儀です。

休暇制度
2023.12.15
休日と休暇の違いはご存知ですか? どちらも”休み”に関する似たような言葉ですが全くの別物です。
年間休日については以下の記事でご紹介しましたが、今回は休暇についてご紹介します。
年間休日について (netztochigi.co.jp)
休日と休暇の違いとは
休日はもともと労働の義務がない日のことです。ネッツトヨタ栃木の場合、年間の休日数は110日です。(2024年実績)
一方の休暇は、本来は働く必要がある日に、労働者が申請などをおこなうことでその義務を免れる日のことを指します。
例えば、本来働く必要がある日に、知人の結婚式の予定が入った為、有給休暇を申請して休みを取得するケースなどが休暇に当てはまります。
休暇の種類
休暇については労働基準法で定められた法定休暇と、企業が独自に設定する特別休暇があります。
最も一般的な有給休暇(正式には年次有給休暇)は法定休暇の1つで、勤続年数と所定労働日数に応じて休暇日数が付与され、その名の通り有給(休んでも給料が発生する)となります。なお、年次有給休暇以外の休暇が有給か無給かは、企業が独自に決めますので、休暇の内容と合わせて確認することがおすすめです。
ワークライフバランス
休暇の目的はやはりワークライフバランスの両立です。休むことで心身のリフレッシュを図り健康を維持することや、冠婚葬祭など人生の節目に必要な時間を確保出来るように休暇制度があります。

ネッツ整備スクール 2023秋
2023.12.05
子どもたちがクルマに関するアレコレを“学んで体験する”スペシャルなイベントを開催しました。
ネッツ整備スクール開校
この企画はネッツトヨタ栃木のお客様が親子で参加し、クルマに関する4つのプログラムを学んで・体感する企画です。
参加対象は中学生までのお子さまとご家族で、1つのプログラムが50分、4つのプログラムを班分けした少人数グループで午前中に2つ、お昼を挟んで午後に2つ参加いただきます。さながら学校の授業なようなイベントですので、名称は「ネッツ整備スクール」となっております。
目的とゴール
「ネッツ整備スクール」の目的は、お客様がネッツトヨタ栃木をもっと好きになってファンになって頂くことです。
今回は以下のゴールを目指しました。
【お子さま】
クルマに興味を持ち、クルマをもっと好きになる。そしてまた参加したいと思う。
ネッツトヨタ栃木のスタッフを好きになる。また会いたいと思う。
【保護者様】
イベントにまた参加したいと思う。イベントを友人知人に紹介したいと思う。
密着レポート1時間目 BPの授業
当日の様子を1班の流れに沿ってご紹介します。1時間目はBPの授業です。
BPとは接触や事故などで損傷したクルマをなおす“鈑金塗装”のことです。いくつかの工程がありますが、まずは”鈑金”についてエンジニアから凹んだパネルが直るまでの流れを学びました。
次にバンパーなどクルマの各部を固定している樹脂クリップの脱着を練習し、本物のクルマを使って傷ついたバンパーの交換を行いました。途中難しいポイントもありましたが子どもたちは夢中になって作業し、バンパーが外れた時や組付けられたときはとても嬉しそうでした。
BP授業の後半は”塗装”です。エンジニアから道具や作業方法を学んだあとは特設ボードで塗装の練習をしました。今回は子供たちの安全・健康に配慮して、絵具をベースにした塗料を用いましたが道具は本物です。子どもたちにとっては大きく重い道具ですが、両手でしっかりもって楽しそうに塗装していました。
練習で道具の使い方やコツを掴んだあとは、本物のクルマを塗装しました。好きな色を選んでクルマのボデイに塗料を吹き付けますが、まだらにならないように真剣に塗装する子どもの姿が印象的でした。
密着レポート2時間目 燃料電池の授業
2時間目は燃料電池の授業です。最近のクルマにはガソリン車、ハイブリッド車、電気自動車など様々な種類があり、その中には燃料電池自動車(FCEV)というクルマがあることを学びました。今回はまだ珍しい燃料電池自動車をテーマに、まずは燃料電池の実験を行いました。
ペットボトルに重曹を溶かした水を入れ、鉛筆の芯をさして電池から電気を流すと、プラス極には酸素、マイナス極には水素が発生します。数分待って電池からコードを外し、今度は電子オルゴールにコードをつなぐと、蓄えられた酸素と水素から電気が発生しオルゴールが鳴るという仕組みです。実験では時々オルゴールから音が出ない時もあり、子どもたちやご家族、スタッフでワイワイガヤガヤしながら楽しみました。
実験のあとはトヨタの燃料電池自動車(FCEV)MIRAIの試乗です。スタッフが運転するMIRAIに乗車し、解説を聞きながら走りを楽しんでいただきました。
MIRAIの試乗順番待ちの間は電気自動車、スポーツカー、キャンピングカーなど様々なクルマの展示コーナーで見て・触って楽しんでいただきました。今はWEBで様々な情報が手に入りますが、実際に見たり・触ったりすると新たな気づきが得られることがあります。今回は特に珍しいクルマが集まったこともあり、子どもたちだけでなくご家族にも喜んでいただけました。
当日の人気No1はハイエースのキャンピングカー!
協賛いただいた群馬自動車大学校様はスーパーカーで登場。子どもだけでなくお父様や弊社社員の注目を集めていました。
密着レポート3時間目 整備の授業
お昼休み後の3時間目は整備の授業です。今回はタイヤの空気圧調整とエンジンが動く仕組みがテーマです。
エンジニアから空気圧の役割と重要性を学び、BPの授業同様に本物のクルマと道具を使って空気圧調整を行いました。子どもたちは初めて使う道具、しかも大人用の為最初は上手く出来ない場面もありましたが、マンツーマンでエンジニアが付き添い、最後はしっかり空気圧を調整しました。
エンジンが動く仕組みは少々難しい内容かと思いましたがが、大人の心配をよそに子どもたちは真剣に見て・聞いていました。
簡易装置でエンジンの点火を実験し、最後はベンチエンジン(本物のエンジンと周辺装置で構成した教材装置)を使って始動やアクセル操作によるエンジン回転数の変化を体感しました。通常はボンネットの中に搭載されているエンジンを子どもたちやご家族の皆様が見ることは少ないと思いますが、今回は直に見ることができましたので、他では体験できない貴重な機会になったと思います。
密着レポート4時間目 積載車の授業
4時間目は積載車の授業です。積載車とは工場で完成した新車を自動車販売店に運んだり、修理が必要なクルマを運ぶ車載専用車です。子どもたちは車両の積み込みの様子や荷台の動きを見学し、実際にリモコンを操作して荷台を動かし積載作業を体験しました。
また、車両輸送のビジネスパートナーとしてお世話になっている栃木陸送株式会社様が5台積みの積載車と社員様を派遣頂き、車両の積み込みや車両固定の実演をしていただきました。さらに、子どもたちは積載車の運転席を体感し、シートポジションの高さやステアリングの大きさに驚いていました。
以上が1班の当日の流れです。今回はネッツトヨタ栃木の整備の仕事を中心とした内容で構成しましたが、どのプログラムも“学んで体験する”をコンセプトに“本物”に拘り、各現場の創意工夫で子どもたちに向けた授業を行いました。
参加者の感想とアンケート結果
イベント後のアンケートでいただいたお客様の声をご紹介いたします。
初めての体験ばかりで良かったです。
貴重な体験をありがとうございました。
普段できないことが体験できてとても充実していた。
実車で体験できたことが子供にとっても貴重な体験になったようです。また皆様温かく受け入れていただいて、楽しめました。とても良いイベントだと感じました。
娘理由「面白い 楽しい」 少人数で回れたので昨年よりもより詳しく全ての工程を見学・体験でき、とても充実した一日でした。貴重な体験をさせて頂きありがとうございました。
皆様優しく教えて頂けたので、子供達も最後まで楽しく過ごせました。
プロの方に、直接指導頂きながら本物に触れられるという貴重な体験が出来て本当に良かったと思います。今回は子どもたちが小学生で体験させてもらいましたが、進路を決める年頃の中高生なども体験できると、将来に役立てられるのだろうなと感じました。 本日はありがとうございました。
日頃、見たり聞いたりしていることを実際に体験することができたので、子どもはもちろん大人も楽しく一日を過ごすことができました。
各セッションで説明が丁寧で、子供にもわかりやすかったです。 子供たちも楽しかったみたいで、また参加したいと言ってました。
参加者の皆様には大変ありがたいお声を頂きました。アンケートの“今後のイベントにまた参加したいと思う。イベントを友人知人に紹介したいと思う”という問いに対して、回答頂いたすべてのお客様から“とても思う”の評価を頂きました。
「ネッツ整備スクール」の目的とゴールが果たせたという安堵感と、次はお客様にもっと良い体験をお届けしなければならないという使命感で身が引き締まる思いです。

仕事の流儀 “自責”で物事を捉える
2023.12.01
物事がうまくいかないと、つい他人や環境のせいにしてしまいがちです。そのような時は、いったん自分に指先を向け、何ができるか考えて行動することが「“自責”で物事を捉える」ということです。
“自責”の反対は“他責”となりますが、ビジネスにおいて“自責”で物事を捉えることは、成長のために重要な要素です。
例えば商談がうまく進まなかった時に、「お客様の気持ちが固まっていない」、「商品の魅力が足りない」、場合によっては「今日は運が悪かった」などと考えてしまうことがありますが、これは“他責”の思考です。
商談がうまく進まなかったという事実に対して、事前準備は十分だったのか、お客様のニーズ・ハードルをお聞きできたのかなど、プロセスを振り返り、問題の本質に気づくことが大切です。
“自責”の文字だけを見ると“自分を責める”ことのようですが、“何事も当事者意識を持つ”という、ポジティブな意味合いがネッツトヨタ栃木における“自責”で物事を捉えることです。チーム全員が“自責”で物事を捉えれば、お客様や仲間の為にどうすべきか、議論が活性化し答えが見えてきます。

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