益子の森 植樹会 ~自然に触れ、未来をつくる~
2025.06.12
ネッツトヨタ栃木は2021年から栃木県の「企業等の森づくり推進事業」に参画し、益子の森で森林保全活動を行っています。
今回はお客様や、とちぎ森林インストラクター会の皆さまと一緒に、コナラの苗木を植樹しました。
自然観察会
植樹地点「ネッツわくわくパーク(こもれび広場)」を目指して、自然観察会を行いながら移動しました。まずは目の前に生えている草花での遊び方レクチャーです。チドメグサを腕に貼ってみたり、オオバコ相撲をしました。昔ながらの草花遊びを皆さんも覚えているでしょうか。
また、普段道端でよく見かける、通称“貧乏草”として知られるハルジオンとヒメジョオンも、じっくり観察すると違いがよく分かります。花弁の向き、葉のつき方、茎の構造、開花時期など、一見よく似ていますが、実はまったく異なる植物です。ちょうどその2種が並んで咲いており、じっくり観察して違いを見つけ出す楽しさがありました。
遊歩道をさらに進んでいくと、白く小さな花がぽつぽつと落ちていました。これはエゴノキの花で、うつむくように咲く姿が特徴的です。名前の由来は、実を食べると強い苦みとともに喉にえぐみを感じることから来ているそうですが、花の見た目はとても愛らしく、可憐な印象を受けました。
益子焼で有名なこちらの地域は、アカマツが多く生育しており、かつては登り窯の燃料として使われてきたこと、良質な粘土が採れること、益子焼のルーツは笠間焼であることなど、地域の歴史についても学ぶことができました。
コナラとは
コナラはブナ科の落葉高木で、大きなものでは高さ30メートルを超えることもあります。少し細長い形のどんぐりを実らせる木で、発芽から実をつけるまでには数年を要します。
この活動を始めた年に、益子の森で採取したどんぐりを、インストラクターの方と当社スタッフが大切に育ててきました。そして今回の植樹会で、その苗木を“里帰り”させることができました。
近年では、カシノナガキクイムシやカミキリムシが媒介する病原菌によって引き起こされる伝染病や食害により、ナラ枯れが発生しています。特に幹の太い木ほど被害を受けやすく、枯れてしまうことが多いそうです。植樹をはじめ、豊かな森を守り育てていくためには、人の手による継続的な管理が欠かせません。
苗木を植える
本来、コナラの植樹は11月から3月が適期ですが、荒天により延期となったため、より一層丁寧に作業を行いました。
【植樹の手順】
1.事前に設置した目印を頼りに周囲1メートルを下刈りする
2.苗木の大きさに合わせた深さの穴を掘る
3.ほかの植物の根などが出てくるので、コナラの生育が阻まれないよう取り除く
4.葉の向きや太陽の向きに注意しながらコナラの苗木を穴に置く
(曇天時は南向きに植えると分かりやすい)
5.ほかの植物の根などを取り除いた土をかけ、穴を埋める
6.苗木の周囲の土をしっかりと踏み固める
7.水をたっぷりかける
8.最後に落ち葉を集めて苗木の周囲を厚く覆い、乾燥を防ぐ
雑草の有無、傾斜の具合、土の状態などによって、作業の難易度は場所ごとに大きく異なります。例えば、穴を掘る際に土がふかふかしているか、かちかちに固まっているかだけでも、必要な労力はまったく違ってきます。すべて植え終わる頃には心地よい疲労感と達成感がありました。
自分たちが植えた証を残して
今回植樹したエリアには、樹種看板を設置しました。木の名前や植えた日、植えた人の名前に加え、コナラへのメッセージやイラストなど、それぞれの思いが込められています。合計26本のコナラの苗木が、これからすくすくと育っていく様子を見守っていきたいと思います。いつか、たくさんのどんぐりを実らせる木になりますように。
次回は、夏の下草刈りで再び益子の森を訪れる予定です。

令和7年度永年勤続「感謝の会」
2025.05.14
令和7年度 永年勤続者を称える「感謝の会」を開催しました。
勤続20年以降の10年毎の節目に、これまでの功績への感謝を込めて、経営層と事務局が趣向を凝らしたおもてなしで受賞者をお迎えしています。
関連記事のリンクはこちら ☞ 永年勤続「感謝の会」
本年度の受賞者は30名を超え、多くの方々が長年にわたり会社にご尽力くださったことがうかがえます。
中でも今年は、勤続50年を迎えられた方がいらっしゃり、当社として初めての偉業に、会場は大いに盛り上がりました。
途中には、受賞者一人ひとりに職場からの温かいメッセージが届けられるなど、今年も多彩なコンテンツが用意され、笑顔と感動に包まれた「感謝の会」となりました。
ネッツトヨタ栃木は、これからも社員一人ひとりの歩みに敬意を表し、感謝の気持ちを大切にする風土を育んでまいります。

NETZ CAMP 2025 SPRING
2025.04.23
昨年大きな反響を集めたNETZ CAMPを3月末と4月はじめの2週連続で開催しました。
このイベントはネッツトヨタ栃木が保有するキャンピングカー「トイファクトリー製 ハイエースBADEN」 と「トイファクトリー製 ハイエースTOY’S BOX 540」をお客様に貸出し、スノーピーク鹿沼キャンプフィールド&スパで車中泊を中心としたキャンプを楽しむ1泊2日の体験型イベントです。
お客様と共に楽しみ、つくり上げるイベント
NETZ CAMPは弊社スタッフによる自主企画のイベントです。昨年の開催経験を活かし、今回はより一層お客様と一緒に楽しみながら、共にイベントをつくり上げることを目指しました。
薪割り
これまで焚き火用の薪は現地でスタッフが割っていましたが、今回は安心・安全に配慮しながら、お客様にも薪割りを体験していただきました。
キンドリングクラッカー(薪割り台)とハンマーを使用することで、薪割りに不慣れな方やお子さまでも簡単に薪を割ることができます。今回は広葉樹よりも割りやすいスギやヒノキなどの針葉樹を使用しました。 コツコツとハンマーを叩く音や、薪がパキッと割れる音には癒しの効果もあり、あっという間に薪が割れる爽快感を楽しんでいただけました。
モルックが進化!
モルックは、フィンランドの伝統的なゲームを元にしたアウトドアスポーツです。昨年のNETZ CAMPでは、シンプルに「何本倒せたか」を競う形式で楽しみましたが、今回はお客様に加え、運営に参加してくれた学生アルバイトの方々の中にモルックに造詣の深い方が多く、より本格的なゲームとして進行することができました。
使用したのは「モミック」という製品で、廃棄物である籾殻を原料にして作られたものです。燃料としての利用が可能で、燃焼後は土に還るという環境に配慮されたアイテムです。
新イベント「竹炊飯」
竹炊飯は、今回新たに加わったイベントです。切り出した竹に2~3合のお米と適量の水を入れ、炭火にかけます。
事前の実験と比べると、竹のサイズや水分量、炭の火力などの条件が異なり、難易度の高いチャレンジとなりました。
特に第1週目は、想定よりも竹の水分量が少なく、火力に耐え切れずに火が入り過ぎてしまう場面も。炭を分散させたり、配置を変えたりと試行錯誤を重ねましたが、すべてをベストな状態で提供することはできませんでした。
第2週目はこの反省を踏まえ、節の部分が燃え落ちそうな竹にはアルミホイルを巻くなど、常に臨機応変な対応が求められました。
ごはんが炊き上がる瞬間、会場に歓声が!
「炊けました!」というスタッフの掛け声とともに、1本ずつ竹の蓋を開けていきます。
炊き上がりの瞬間をカメラに収めようとスマホを構えるお客様たち。立ち上る湯気が晴れ、つやつやのごはんが姿を現すと、思わず歓声が上がりました。
炊きたてのごはんを次々に頬張るお客様からは、
「炊飯器のごはんと全然違う!」
「竹の香りがする!」
「美味しい!」
と、笑顔と感動の声があふれていました。
バーベキューと焚き火とマシュマロと
夕方からはディナータイム。キャンプといえばさまざまな「キャンプ飯」があります。ご家族それぞれに料理と食事を楽しまれていました。
自然の中では、普段とは違った時間の流れを感じます。気がつけば日が暮れ、あたりが少しずつ暗くなっていました。
19時からはナイトイベントです。お客様と焚火を囲みながら、焼きマシュマロを楽しみました。
不規則に揺れる炎のゆらぎや、パチパチとはぜる音は、いつ見ても・いつ聞いても心が癒され、火を囲みながらみんなで焼いたマシュマロを頬ばる―― そんなひとときは、まるで日常の中の特別なワンシーンのように感じられました。
キャンピングカーで車中泊
21時を回るとキャンプ場は一段と静かさを増し、参加者の皆様はそれぞれの時間と空間を楽しみながら、キャンピングカーで車中泊となりました。
ネッツトヨタ栃木は、「町いちばんのマイカーライフクリエイター」をビジョンに掲げ、自動車販売に留まらずお客様の“カーライフ”を創造し続けるための企業活動に取り組み、その一つとしてアウトドアを軸としたカーライフの発信・サポートを行っています。
<アウトドアを軸とした取組み>
2022年 キャンピングカーメーカー トイファクトリーの正規代理店契約を結び、キャンピングカーの販売を開始
2024年 新設したネッツトヨタ栃木佐野富岡店にスノーピークのショップ イン ショップを自社事業として併設
「NETZ CAMP」はこれまで手掛けてきたアウトドア事業の更なる取組みとして、お客様のカーライフに新たなワクワクをお届け出来ると考えています。

NETZ CAMP -イベント開催準備編-
2025.04.16
昨年からスタートした体験型イベントのNETZ CAMP。今回はイベント開催準備の様子を一部ご紹介します。
NETZ CAMPとは
当社保有のキャンピングカーで車中泊を行うイベントで、キャンプビギナーの方は気軽に参加でき、キャンプ経験者の方はキャンピングカーという新たな楽しみ方を知ることができる機会です。(*1)
(*1)関連記事のリンクはこちら ☞ 初開催!『NETZ CAMP』 / 第2回 NETZ CAMP開催!
新たなコンテンツを考える
昨年の開催実績を踏まえ、より良いイベントにするために事務局でアイデアを出し合って数カ月。もっと自然と親しめるものは?お客様と共につくりあげるものは?わくわくするものはなんだろう?どんな仕掛けがいいか皆で頭を悩ませました。全員一致で楽しそう!となったアイデアが「竹でご飯を炊く」です。実践経験があるスタッフは誰もいなかったため、本番を迎える前に竹炊飯実験を開くことにしました。
竹炊飯実験記録
当社の敷地内は火気の使用ができないため、スタッフ宅で実験を行いました。竹林を所有されている方から入手した竹をまずは加工して蓋を作ります。最初はこの加工に手間取ったものの、今ではお手の物とのことでした。
お米をしっかりと浸水した後、竹の飯盒にお米を移して水を足していきます。お米1に対して水1.2の割合を目安にしましたが、使用する竹の水分量によっても炊き上がりに差が出るようなので割合を変える実験も行いました。ガスコンロやIH調理器では火加減調整は容易ですが、炭火ではそうはいきません。美味しく炊けるよう常時状態を観察していきます。
蒸らす時間を含めて待つこと50分。水の割合の違いは歴然でした。無事に炊き上がったもの、おこげがあるもの、生煮え、おかゆと・・・実験をやった甲斐がありました。米価が高騰している昨今ですから、失敗したものもリカバリーできないかの実験も行い、無事に炊き上げることができました。炭火の遠赤外線効果でふっくらと炊けていて、竹の風味をまとったごはんは格別の美味しさでした。スタッフ同士、ごはんの固さの好みが分かれたことも興味深かったです。
この日は合計12合のお米を使用、ほぼ廃棄を出すことなく、全て炊き上げ完食しました。初めての竹炊飯はリカバリーも含めて成功。この感動を、この美味しさをお客様にも味わってほしいと心から思いました。
準備と段取りの大切さ
当社に語り継がれる仕事の流儀として「出船につける」(*2)があります。「出たとこ勝負」ではお客様の期待を上回る仕事はできず、用意周到、準備完了であることが仕事の流儀です。
(*2)関連記事のリンクはこちら ☞ 仕事の流儀 出船につける
今回のイベントでもその流儀を貫き、チーム全体が同じ目標に向って協力し合い、成功するために「じゃあどうする」を話し合いながら試行錯誤しました。その結果、具体的な手順の明確化と段取りを細かく設定することが出来ました。
ことわざにもある「段取り八分、仕事二分」は、当社で言う「出船につける」と同じ様な意味です。仕事だけではなく、勉強や資格取得、日常生活にも取り入れることが可能です。意識して実践してみてはいかがでしょうか。

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