マイカーライフクリエイターズ vol.20
2025.09.20

先日、開催された『フォルクスワーゲンサービスクオリフィケーションジャパンチャンピオンシップ2025(以下、SQJC)』のサービスアドバイザー部門で上遠野さんが2年連続の全国大会出場を果たしました。
昨年の記事はこちら ☞ マイカーライフクリエイターズ vol.5
今大会に繋がった昨年の経験
もともと整備の経験はありませんでしたので、分からないことがある度にテクニシャンや先輩アドバイザーに確認・相談を重ねてきました。サービスアドバイザーは、テクニシャンとお客様の橋渡し役を担うため、分かりやすく噛み砕いてお伝えすることが重要です。
昨年のSQJCを経験してからは、確認や相談の頻度がさらに増えました。以前であれば気にも留めなかったことにも疑問を持つようになり、出場を通じて視野が広がったと実感しています。表面的な理解にとどまっていたかもしれないと基本に立ち返り、お客様から直接聞かれることのない内容でも、深く調べるようになりました。
こうした知識やちょっとした小ネタは、ふとした会話の中で役立つことがあります。お客様が楽しそうに耳を傾けてくださり、笑顔になられると、「もっとフォルクスワーゲンを好きになっていただけたのでは」と感じられ、嬉しいひとときです。

2度目の挑戦に込めた思い
初出場となった昨年は、右も左も分からない手探りの状態で、競技終了後も焦りや不安な気持ちを引きずっていました。お客様役の審査員の方に「あれも伝えよう」「これも伝えよう」と欲張ってしまい、十分なコミュニケーションを取る余裕がありませんでした。
今年は予選通過後、「昨年と同じにならないこと」を目標に掲げました。欲張らず、お客様役の方とのコミュニケーションを大切にすることです。実際の接客でもそうですが、時間は限られており、その中で必要な情報を的確にお伝えする必要があります。どのように会話を組み立て、どのようにご案内するかが重要です。
まずは前回大会のビデオを見直し、傾向と対策を立てました。出題内容を予想し、シナリオを作成したうえで、先輩アドバイザーとロールプレイを重ねました。こちらからすべてを伝えようとすると時間が足りなくなり、お客様のお話を伺う時間もなくなってしまいます。そのため、伝えるべき内容のポイントを絞り込むようにしました。

得られた成果と学び
競技前日の過ごし方は、本番で発揮できる力に大きく影響します。イメージを膨らませるつもりで、昨年の優勝者のビデオを繰り返し視聴したところ、緊張してなかなか寝つけませんでした。今思えば、伝えたいポイントを軽く見返す程度が、ちょうどよかったのかもしれません。
マインドを整えきれないまま迎えた本番。もっと格好よくできたはず、もっと準備できたはずという悔しさもありましたが、目標としていた審査員の方とのコミュニケーションはしっかり取ることができ、昨年は得られなかった手応えを感じることができました。

さらに磨いていきたいスキル
現在は、お客様のお困りごとに共感し、共に考えながら伴走するようなスタイルで接客を行っています。さらにお客様からの信頼を深めるためには、リードするコミュニケーション力や問診スキルの向上が必要だと感じています。加えて、「この人が言うなら安心」と思っていただけるような存在感も重要です。
SQJCで優勝された方や店舗の先輩方に共通して言えるのは、経験に裏打ちされた自信です。この自信こそが、お客様に安心感を与えているのだと思います。話し上手・聞き上手といった個性はさまざまですが、どの方もプロフェッショナルとして信頼されています。そうした方々をお手本に、もっと経験を積み、それを自信へと変えていきたいと考えています。
最終的には、お客様から些細な疑問やお困りごとでも「この人なら聞いてくれる」「もっと話したい」「相談したい」と思っていただけるような存在になることが目標です。そのために、これからもスキルを磨き続けていきます。
