マイカーライフクリエイターズ vol.17
2025.08.08
今回のマイカーライフクリエイターズは2024年度ルーキーオブザイヤーを獲得された整備職の佐藤さんです。
ネッツトヨタ栃木では、高校新卒者に向けた自動車整備士を養成する自動車整備専門学校への進学サポート制度があります。入学と同時に当社の契約社員となり、学費・入学金・教材費等を会社が負担。また、在学中の2年間は毎月給与が支払われます。
佐藤さんはこの制度を利用して、2022年に契約社員として入社。東京の自動車整備専門学校へ進学し、卒業後の2024年4月に正社員となりました。現在は店舗で整備職として勤務をしており、期待の若手スタッフの一人です。
Q:ネッツトヨタ栃木に興味を持ったきっかけや志望した理由
小さい頃から乗り物が好きで、バスのドライバーにも憧れていました。中学生の時にディーラーへ職場体験に行ったのがきっかけで、整備士になると決めました。
高校選びでも『整備士になるために』という軸で考えました。近い将来、今以上に車はコンピュータだらけになるのではないかと思い、プログラミングやコンピュータなどの基礎を学べる学科を選択しました。
高校卒業後の進路は自動車整備専門学校への進学だけに絞っていましたが、就職組の友人と一緒に求人票を見た際に、当社の進学サポート制度を知りました。学費等を会社が負担してくれて、契約社員なのでお給料も出ます。アルバイトなどで時間を削られる心配もなく、勉強に集中できる環境だと思い、ネッツトヨタ栃木を選びました。実際に同級生が学費のためにアルバイトに追われていたので、自分の選択は間違いなかったと思っています。
Q:入社して1年が経過し、成長や変化を感じたこと
一番実感しているは作業スピードが上がっていることです。どうすれば効率よくできるかを自分で工夫したり、先輩たちにやり方を聞いて試してみたりすることで、徐々に早くできるようになってきました。
Q:研修期間と配属されてからのギャップ
入社から半年間は新人研修期間でした。そこで車検や点検、一般整備の基本作業を学んで、繰り返しやって身につけていきます。店舗に配属されてからも基本は変わりません。車種は一緒でもお車のコンディションは違うので、そのお車の状態に合わせた作業をしています。
Q:平均的な1日のスケジュール
整備のスケジュールは担当班に分かれていて、私は車検班での作業がメインです。時には一般整備やあんしん10検、12カ月定期点検も担当します。車検班の日は1日平均5台を整備しています。お車のコンディションやご用命にもよりますが、時間内に作業が完了するよう努めています。
残業は月平均20時間いかないくらいです。日によっては30分から1時間程度で、定時で帰ることもあります。冬場のタイヤ履き替えシーズンは営業時間内だけでは対応しきれないこともあるので、遅くなってしまう日もありました。
Q:ルーキーオブザイヤー獲得のために、自ら考え行動したこと
最初から『ルーキーオブザイヤーを獲れたらいいな』と意識はしていました。普段から作業をする上で心掛けていることが2つあります。
❶ミスなく、正確に作業する
❷時間内に完了する
卒業検定でもこの心掛けを忘れずに、ベストを尽くせるように挑みました。
整備職の新人卒業検定は、整備に関する学科試験・実技・口述があります。口述試験ではお客様へ作業説明を行いますが、どのようにお客様へお伝えするか、上司や先輩たちからアドバイスをいただいて、本番でもしっかり活かすことができました。
また、同期同士で口述の練習も行い、互いにチェックして高め合うことで卒業検定に全員合格できました。
Q:仕事の魅力ややりがいを感じていること
主に車検の作業をしていますが、同じ車は1台としてありません。車種は一緒でも距離をたくさん乗られる方、ちょこちょこ乗りの方もいます。例えば、下廻りに錆が多い車は、融雪剤が散布される地域をよく走る車かもしれません。お客様の大切なお車を1台ずつどんな作業が必要か考えるのが楽しいです。
また、お客様から寄せられたご用命を解決することで、自分のスキルに繋がっていきます。経験をどんどん積んで、お客様のお困り事を解決できるようにしていきたいですね。
Q:困った時の対処の仕方
まずは自分で考えますが、どうにも分からない時は先輩たちに相談します。明るく元気な方が多い職場なので、整備職だけでなく営業職の先輩たちも助けてくれる環境です。分からないことがあった時は分かりやすく教えてくれます。結論だけでなく、理由を含めて教えてくれるのでより理解度も深まります。また、整備のことだけでなく、社内の申請システムなども皆さん快く教えてくれます。
印象に残っているのは、異音でお客様が来店された時です。いざ工場に入れるとその音が出なくなってしまい、現象確認ができませんでした。そこで、先輩たちに相談し、アドバイスを基にお客様に現象が確認できない旨をお伝えし、お客様からさらにお話を伺うことにしました。
その中でインジケーター(*1)が一瞬だけ点いていたとの情報が得られました。その情報から先輩たちが長年に渡り、蓄積してきた経験値で不具合の予測を立てることができました。
実際に予測した箇所を確認してみると、部品交換の必要があったので、お客様にご説明してから交換作業を実施。先輩たちのお陰で、異音を解決することができました。
(*1) ドライバーに車両の状態を知らせる表示装置のこと。メーターパネル内に出る警告灯には赤、黄、緑と色によって緊急度が異なる。ドアミラーに表示される死角検知システムもインジケーターの一種。
Q:お客様とのエピソード
クリーンエアフィルター(*2)が汚れていて、交換時期でもあったのでお客様にその旨をお伝えしました。当社では何種類か取り扱いがあるので、機能面の説明に“例え”を出してご説明しました。後で担当営業スタッフの方から、お客様が「佐藤さんの説明が分かりやすかった」と褒めていたよと教えてもらいました。新人研修で学んだことをしっかりと実践できた瞬間でした。
(*2) エアコンについているフィルターで、空気中の塵やほこり、花粉などを除去してきれいな空気を供給できるようにしているもの。身近なものでいうと、マスク。
Q:今後の目標や展望
トヨタサービス技術検定1級(*3)を取得することです。3級、2級と順を追っての取得が必要ですが、最短5年で取得できるのでそこを目指しています。
今いる店舗の先輩たちは、それぞれの方がすごいところがあるので、全員から教わって吸収している最中です。私にも後輩ができた時はしっかりと教えていきたいです。
(*3)参考記事はこちら ☞ マイカーライフクリエイターズ vol.1
Q:休日の過ごし方
アクティブな日とごろごろしている日があります。同期と遊ぶことが多く、ご飯に行ったり、お酒を飲みに行ったり、冬場はスノボに行きました。
最近はゴルフにもハマっています。新人研修中に行った店舗で休憩時間に先輩たちがゴルフの話題でわいわいと楽しそうだったのがきっかけで始めました。
愛車のGR86(マニュアル車です)でドライブにも行きます。今はマフラーを変えていて、今後は車高調を入れる予定です。少しずつカスタマイズしていければと思います。
Q:学生の時にやっていて、今に活かせていること
小学生の時に始めた野球です。楽しいだけでなく、チームスポーツですから周囲との信頼関係の構築の仕方、挨拶や礼儀なども身につけることができました。
ちなみに、現在は会社の野球部にも所属しています。年代も幅広く、様々な店舗のスタッフが参加しているので業務の情報交換もできます。練習や試合は定休日、仕事の後に行われますが、参加できる範囲での活動なので強制ではありません。野球が好きで集まっているので楽しくプレーができています。
Q:就職活動中の皆さんに伝えたいこと
自分に合うものが見つかれば長くモチベーションも保つことができます。
まずは、自分には何が合うか、やりたいことは何かを見つけてください。見つかれば、そのためには何が必要なのかを調べて、整理しましょう。目標を設定すれば、そこに向かっていけばいいと思います。
Q:整備職に向いていると思うタイプは?
機械や車が好きな人、人と接することが好きな人、1つの物事に対して頑張ることのできる人が特に向いているタイプかもしれません。
学べば学んだ分だけ成長できる、自分のスキルにできる職種が整備職です。
向いていないと思っている人でも、やる気次第でどんどん伸ばせるので、自分自身を変えるチャンスになると思います。

熱戦 親善野球大会
2025.07.02
熱戦の舞台は栃木県総合運動公園
6月9日(月)、栃木県総合運動公園にて、栃木県自動車販売店協会主催の親善野球大会が開催され、ネッツトヨタ栃木野球部が出場しました。
第71回となる今大会には、前回より1チーム多い16チームが参加し、各社が優勝を目指して熱戦を繰り広げました。
社員・ご家族の熱い応援
当社定休日の開催ということもあり、野球部の活躍を願って、多くの社員がグラウンドに応援に駆けつけました。
また、選手のご家族やご親戚の方々も来場され、「社会人になっても野球を続けてくれて、仕事以外でも活躍する姿を間近で見られて嬉しい」と、喜びの声が聞かれました。
胸を打つ熱い戦い
晴天のもと始まった試合は、序盤に相手チームにリードを許す展開となりました。
その後、同点に追いつくも再び突き放され、最終回には逆転のチャンスを迎えましたが、あと一歩及ばず。惜しくも初戦敗退となりました。
選手たちは最後の最後まで諦めずに戦い抜き、その姿に応援席からは大きな拍手が送られました。
試合から学んだこと
今回の観戦を通じて、改めて感じたことがあります。
仕事においても、思うような結果が出ないことはあります。しかし、どのように取り組んできたか、どこまで本気で向き合ったかが大切です。
もちろん、足りなかった点はしっかりと見つめなければいけませんが、それだけにとらわれず、良かった点にも目を向けて、それをさらに伸ばしていくことが次につながると感じました。
この試合を通じて、仕事に対する姿勢を見直す良いきっかけとなりました。
今後の野球部の予定
当社野球部の活動はまだまだ続きます。
7月中旬には宇都宮市でのナイター戦、10月には当社グループの親善野球大会が控えています。
今後も野球部の活動を追っていきますので、引き続き応援よろしくお願いいたします。

2024年度年間表彰式
2025.06.22
6月初旬、宇都宮市文化会館にて、2024年度年間表彰式を挙行しました。
日々の業務に真摯に取り組み、優れた成果を挙げたスタッフを称える、社員にとって栄誉ある“ハレの場”です。全社員が一堂に会し、互いの努力と成果を讃える場所であり、私たちの企業文化を体現する、非常に意義深いイベントです。
19の表彰項目、25チーム・237名が受賞
2024年度の表彰は、チーム部門・個人部門を含む全19項目にわたり、25チーム・237名のスタッフが受賞しました。
営業成績や顧客満足度、資格取得、業務改善、社会貢献など表彰項目は幅広く、さまざまな角度から評価されました。
中には、複数の項目での表彰された方や数年間連続受賞された方もおり、日々の努力の積み重ねと挑戦が実を結び、確かな結果として表れています。
これからも、マイカーライフクリエイターとして
この表彰式は、成果を称えるだけでなく、「来年もこのステージに立ちたい」「来年こそは自分が表彰されたい」そういった気持ちを奮起させ、社員一人ひとりが次の目標に向ってスタートする場でもあります。
これからも、町いちばんのマイカーライフクリエイターを目指して、全社一丸となって取り組んでまいります。

益子の森 植樹会 ~自然に触れ、未来をつくる~
2025.06.12
ネッツトヨタ栃木は2021年から栃木県の「企業等の森づくり推進事業」に参画し、益子の森で森林保全活動を行っています。
今回はお客様や、とちぎ森林インストラクター会の皆さまと一緒に、コナラの苗木を植樹しました。
自然観察会
植樹地点「ネッツわくわくパーク(こもれび広場)」を目指して、自然観察会を行いながら移動しました。まずは目の前に生えている草花での遊び方レクチャーです。チドメグサを腕に貼ってみたり、オオバコ相撲をしました。昔ながらの草花遊びを皆さんも覚えているでしょうか。
また、普段道端でよく見かける、通称“貧乏草”として知られるハルジオンとヒメジョオンも、じっくり観察すると違いがよく分かります。花弁の向き、葉のつき方、茎の構造、開花時期など、一見よく似ていますが、実はまったく異なる植物です。ちょうどその2種が並んで咲いており、じっくり観察して違いを見つけ出す楽しさがありました。
遊歩道をさらに進んでいくと、白く小さな花がぽつぽつと落ちていました。これはエゴノキの花で、うつむくように咲く姿が特徴的です。名前の由来は、実を食べると強い苦みとともに喉にえぐみを感じることから来ているそうですが、花の見た目はとても愛らしく、可憐な印象を受けました。
益子焼で有名なこちらの地域は、アカマツが多く生育しており、かつては登り窯の燃料として使われてきたこと、良質な粘土が採れること、益子焼のルーツは笠間焼であることなど、地域の歴史についても学ぶことができました。
コナラとは
コナラはブナ科の落葉高木で、大きなものでは高さ30メートルを超えることもあります。少し細長い形のどんぐりを実らせる木で、発芽から実をつけるまでには数年を要します。
この活動を始めた年に、益子の森で採取したどんぐりを、インストラクターの方と当社スタッフが大切に育ててきました。そして今回の植樹会で、その苗木を“里帰り”させることができました。
近年では、カシノナガキクイムシやカミキリムシが媒介する病原菌によって引き起こされる伝染病や食害により、ナラ枯れが発生しています。特に幹の太い木ほど被害を受けやすく、枯れてしまうことが多いそうです。植樹をはじめ、豊かな森を守り育てていくためには、人の手による継続的な管理が欠かせません。
苗木を植える
本来、コナラの植樹は11月から3月が適期ですが、荒天により延期となったため、より一層丁寧に作業を行いました。
【植樹の手順】
1.事前に設置した目印を頼りに周囲1メートルを下刈りする
2.苗木の大きさに合わせた深さの穴を掘る
3.ほかの植物の根などが出てくるので、コナラの生育が阻まれないよう取り除く
4.葉の向きや太陽の向きに注意しながらコナラの苗木を穴に置く
(曇天時は南向きに植えると分かりやすい)
5.ほかの植物の根などを取り除いた土をかけ、穴を埋める
6.苗木の周囲の土をしっかりと踏み固める
7.水をたっぷりかける
8.最後に落ち葉を集めて苗木の周囲を厚く覆い、乾燥を防ぐ
雑草の有無、傾斜の具合、土の状態などによって、作業の難易度は場所ごとに大きく異なります。例えば、穴を掘る際に土がふかふかしているか、かちかちに固まっているかだけでも、必要な労力はまったく違ってきます。すべて植え終わる頃には心地よい疲労感と達成感がありました。
自分たちが植えた証を残して
今回植樹したエリアには、樹種看板を設置しました。木の名前や植えた日、植えた人の名前に加え、コナラへのメッセージやイラストなど、それぞれの思いが込められています。合計26本のコナラの苗木が、これからすくすくと育っていく様子を見守っていきたいと思います。いつか、たくさんのどんぐりを実らせる木になりますように。
次回は、夏の下草刈りで再び益子の森を訪れる予定です。

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