マイカーライフクリエイターズ Vol.22
2026.05.20

マイカーライフクリエイターズインタビューは町いちばんのマイカーライフクリエイターを目指して、いきいきと働き、キラキラ輝く社員をご紹介しています。今回は社員のライフワークに注目して、プライベートでレーシングカートを愛好している高久さんに、カートの魅力や楽しみ方を伺いました。
髙久さんの普段の業務は、お客様に販売する中古車を商品として販売できる状態に仕上げる仕事が中心です。具体的には、クルマの状態や価値を確認する査定や整備の指示、商品化作業の進行管理、そして仕上がった中古車の品質評価を行う検査などを担当されています。
皆さんは「カーター」という言葉を聞いたことがありますか?
あまり耳なじみがない方もいらっしゃるかもしれません。
エンジンやモーターで走行する小型の車両は「レーシングカート」と呼ばれています。
遊園地でゆっくり走るゴーカートに乗ったことがある方もいるのではないでしょうか。
そのレーシングカートを操る人、愛好する人のことを「カーター」と言います。
レーシングカートは、遊園地で乗るゴーカートとは異なり、スピードや操作性を追求した本格的な走行が楽しめる乗り物です。とはいえ、カートも立派な“クルマ”の一つ。自分で操り、走らせる楽しさやエンジン音に胸が高鳴る感覚は、クルマの魅力そのものです。
髙久さんのお話を伺い、あらためて「クルマって楽しい」と感じました。

カートとの出会い
子どもの頃からカーレースが好きでサーキットに足を運んだり、テレビで観戦したりしていました。F1やスーパーフォーミュラ、スーパーGTのカテゴリーも好きです。
自分自身もサーキットを走ってみたいという衝動に駆られましたが、スポーツカーやレーシングカーを自分で所有するのはなかなかハードルが高く、気軽でコストパフォーマンスもいいレーシングカートに目覚めたのが、大学生になった18歳の時です。
始めたばかりの頃は怖かったですし、右足がアクセルで左足がブレーキという操作にも戸惑いました。慣れるまでは動きがぎこちなく、ステアリングを切り過ぎたり、ラフな操作をすればすぐにスピンするマシンに苦労しました。
サスペンション(※)がないので路面からの衝撃もダイレクト、目線も低く、入門用のカートで実測約50~60km/h、上級者用のカートで約100km/hでも体感スピードが2~3倍に感じられるので怖かったです。丁寧な操作を心掛けて次第に自分の手足になっていく感覚と、タイムを削って前を走るマシンを追い抜いた時の快感が病みつきになっていきました。
※車体とタイヤをつなぎ、路面からの衝撃を吸収。乗り心地や操作の安定性を向上させる、クルマには欠かせない部品の一つ。レーシングカートには装着されていません。

現在の活動
レーシングカートはクルマに比べて小さく、コスパがいいとはいえ、所有するにはそれなりに費用が掛かりますし、保管場所も必要になります。
そこで便利なのがレンタルカートです。カートショップやサーキットによってはレンタル可能な施設もあるため、そちらを利用しています。
毎年出ている大会が4月に開幕し、11月の最終戦まで続くため、その期間はほぼ毎週、朝から昼下がりまでサーキットで練習しています。
自宅から一番近いサーキットが定休日の場合は、栃木県内に限らず近県のサーキットに行くこともあり、時間さえあれば、どこかで走っています(笑)
レースの開催日程は土日が中心ですが、サーキットによってはウィークデーカップを開催している所もあり、出場できそうな時は積極的に参戦しています。
レースの種類もあり、短い周回で順位を争う個人戦のスプリント、長時間をチームで交代しながら走り、ピット戦略も重要で周回数を競う団体戦の耐久があります。
スプリントで知り合った仲間と普段は走っていて、高校生から70代の方、女性の方など、幅広い年代の方と交流が広がりました。
レース以外にも遊びに行くこともあって、共通の趣味を持つ仲間です。

印象に残っているレース
数年前、夏の5時間耐久レースに助っ人として出場した時のことです。
スタート直後にタイヤがパンクし、ピットインを余儀なくされました。
すぐにドライバー交代とタイヤ交換を行ったものの、エンジンがなかなか掛からず、トップからは12周遅れ。優勝を狙うには絶望的な状況でした。
それでも私たちのチームは「最後まで何が起きるか分からない」と信じ、誰一人として諦めていませんでした。
耐久レースは速さではなく、周回数で順位が決まります。
周回遅れを取り戻すには、スプリントレースばりの走りしかありません。とにかく飛ばして前のマシンをどんどん抜いていき、見事に優勝を掴み取ることができました。
まさに地獄から天国!忘れられないレースになりました。

仕事とレースと
普段の暮らしでは、1秒という時間はそこまで気にしませんよね。
レースでは1000分の1秒を争います。
そこが楽しいところでもあり、ものすごい集中力が必要とされます。
この集中力のおかげでメリハリをつけた業務ができています。
当社の定休日は基本的には土日ではないため、土日開催のレースに出る場合は事前に業務の相談をして、周囲に迷惑が掛からないようにしています。
応援に来てくれることもあって、実際のカートのスピードに驚いていました。
レース後の朝礼では結果発表をしていて、思わしくない時にはやめてしまえと茶化されることもありますが(笑)、職場の皆さんの理解があってこそのレース活動なので、常に感謝しています。

今後、挑戦したいこと
———最後に、これから挑戦したいことを伺いました。
普段レースをしているサーキットでシリーズチャンピオンを獲ること
もう10数年以上、言い続けていますが、今年こそはと思っているので開幕から飛ばしていきます。
生涯現役カーターであること
仲間には70代の方もいて、体が動く限りは続けたいですね。
将来はマイカートの所有も考えています。
社内でのカート仲間を増やしていくこと
以前は経験者も多かったそうですが、もっと仲間を増やしていきたいですね。
興味を持ってくれた方を集めて、カートの走りを観てもらい、実際に操ってもらう機会をつくっていきたいと考えています。
モータースポーツは敷居の高いイメージがあるかもしれませんが、入門用のレンタルカートであれば、普段着のまま手ぶらでサーキットに行ってライセンス不要で乗ることができます。自分がF1レーサーになったような気分が味わえます。
まずは気軽に体験してもらい、モータースポーツの楽しさを知ってもらえたら嬉しいです。



