クルマができるまで
-クルマの製造工程をご紹介-
まもなくお客様のおクルマの製造が開始されます。ここでは一般的なトヨタ車が出来るまでの流れをご紹介します。
プレスは、長い鉄の板を切って、圧力をかけ、車体やドアなどクルマを構成する部品をつくる工程です。
車体に使われる鉄板は、製鉄会社よりロール状にまかれて運ばれてきます。
鉄板を切り取り、プレス機で曲げたりしてドア・ボンネット・クルマの天井などの部品をつくります。
電気を流すことで発生する熱を利用して鉄板と鉄板を接合していきます。プレス工程でつくられた、さまざまな部品をつなぎ合わせて、クルマの形にしていきます。
プレスしてつくられた部品を、ロボットを使って、電気やレーザー光線の熱でとかしてつなぎ合わせ、クルマの形をつくります。
工場では、人のやりにくい作業やくり返し作業などをロボットが行い、細かい作業や、考えることが必要な作業は人が中心に行なっています。人と機械のそれぞれの長所をいかして、品質の良いクルマをつくりあげます。
溶接された車体を洗浄し、自動で塗装を行います。クルマを綺麗に仕上げるために、何度も塗料を塗っていきます。
環境に優しい水性塗料を使用します。
埃や油などの汚れを綺麗に洗ってから「下ぬり」「中ぬり」「上ぬり」、そして美しいツヤを出すための「クリア」と4回ぬり重ねて塗装をします。
塗装した車体にさまざまな部品を取り付けていきます。 組み立て工場では一定の速度で動くコンベアの上に車体をのせて、多くの作業者の手によって、お客様のご注文に合わせて部品を正確に取り付けていきます。
部品工場でつくられた部品を、作業者はお客様の注文によって異なる部品の種類などが書かれた指示ビラを確認しながら、流れ作業で取り付けていきます。
メーターやエアコン、オーディオ、電気の配線などクルマの中に部品を取り付けたあと、エンジンなどの大きな部品を車体の下側から取り付けます。
重くて大きなエンジンなどは、ロボットの助けを借りながら取り付けます。
最後にシート、ハンドル、ドアなどの部品を取り付けます。
部品の取り付けが終わると、1台のクルマで約1,500~2,000項目もの厳格な検査を行います。 すべての項目に合格したクルマだけをお客様にお届けします。
走行テストでは、ドラムとよばれるローラーの上でクルマを走らせて、エンジン・メーター類・ブレーキなどの検査を行います。
大量の水をクルマにかける水漏れテストや、ドアの開け閉めの検査なども行います。
すべての検査に合格したクルマは、キャリアカーや専用の船を使って全国各地に運びます。
完成したクルマは、工場からキャリアカーにのせて港や販売店(ディーラー)に運びます。
国内の工場で作られたクルマも配送先によって、大型の船で港から港へと大量輸送されます。